経済産業省や金融庁も関心を寄せているのが、ゼロトラストです。これからの時代のセキュリティ基準として注目を集めており、クラウドやテレワーク、情報漏えい対策などを同時に実現するのに欠かせないシステムと考えられています。ゼロトラストは、既存のネットワークセキュリティとは異なり、社内と社外で全く同じ認証手続きを行います。従来の方法では社内を安全とみなすことからセキュリティに空きが生じやすく、業務に関係した人物などによる情報漏洩リスクを抑止できませんでした。
ゼロトラストでは社内の認証手続きを社外と同レベルで行うことで、情報漏洩などのリスクを抑制しながらクラウドの利用による高度なサービス提供とテレワークなどの多様な働き方をサポートできます。ゼロトラストは、大手企業を中心に導入が加速していますが、共通する課題として24時間365日を通じてデータへのアクセスをリアルタイムでモニタリングする体制を構築しなければなりません。誰が・いつ・どのデバイスを使って・データにアクセスしたかを把握すると同時に必要に応じて制御することが要となっており、デバイス・ネットワーク・クラウドセキュリティの管理・運用・制御を一体的に行うことになります。ゼロトラストはこれからのネットワークセキュリティの国際標準となると考えられている他、DXにも寄与することから様々な業界で採用が加速しています。
情報漏洩を防ぎながらクラウドやテレワークを利用できる画期的なセキュリティ対策は、これからのネットワーク社会の安全を守ることでしょう。