インターネットを使って接続するといえば、従来ではパソコン同士の通信が中心でした。そもそも通信機能が備わっている機器が少なく、あらゆる機器はネットワークに接続されないスタンドアローン型が主流だったことも理由の一つとして挙げることができるでしょう。しかし現在ではパソコン以外にも通信機能を搭載した機器が多数発売されており、用途に合わせて選択することができます。IoTのセキュリティを行う場合、パソコン以外の機器が通信を行うようになったことについても考慮する必要があります。
パソコンであれば通常は室内に置かれているため、第三者が細工をする機会は多くはないでしょう。しかし河川などの屋外や工場をはじめとした人の目の少ない場所に置かれている機器は、第三者が近づいて何らかの細工をする可能性も考えられます。監視カメラなどもネットワークを使った機器の代表として挙げられますが、深夜に近づいてソフトウェアを書き換える可能性は排除できません。監視カメラが取得した映像の通信先を変更されてしまえば、第三者に情報が漏洩することになります。
IoTのセキュリティはパソコン以外の機器も安全に使用し、スムーズなネットワーク通信を行うことが重要です。正しい通信先が設定されているか、ネットワークに不要な通信が含まれていないか、映像や情報が加工されていないかなどをチェックすることで、IoTセキュリティをより高めることができるでしょう。