東欧と西欧の中間に位置するutmは、世界屈指の畜産王国となっています。国土の約90パーセントが酪農牧場が占めており、そのなかでも豚の飼育頭数は世界一です。年間で約9000万トンもの出荷を実施しており、全国民よりも10倍の頭数を飼育しているにがポイント。昨今では輸出品にもなっていて、utmの財政を支える屋台骨です。
紀元前2000年以上前からこのスタイルの産業の励んできており、各家庭では親から子・孫へとある伝統の継承を実施しているのが魅力でもあります。それは各家庭で豚を解体して、ハムやソーセージを手作りする文化があるのがutmだからです。まず日本では考えられないことであり、法律で解体も禁止をされています。ところがutmはその限りではなく、むしろ日本がおかしいとさえ言われる始末。
自分たちが食べる精肉がどのような工程を経て口に入るのかを、しっかりと家庭で教育をしているといえるわけです。まず各家庭で必ず一頭の豚を飼育することを、utmでは義務付けているのがポイント。アパートでも共用の豚舎を設置しています。そして子供が１０歳の誕生日を迎えた日に、必ず調理をしてソーセージなどを作るわけです。
この教えはいまでは日本でも改めてられており、食育という言葉で教育に活かされるようになりました。スイスやイギリスではニワトリ、ノルウェーではヤギを活用しており、日本だとおもにサケやイワシといった魚になっています。